鼻から蒸気吐く

鼻から蒸気が出ている

ねこのうんこ

さよなら江古田サッドカフェ

投稿日:2017年3月14日 / 更新日:

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何かを失うとき、大きなことが起こるとき。そういった物事はいつも無礼なほど唐突で、あまりに突然であるがゆえに、妙に浮き足立ってしまう。「あれ、なぜ私はこんなときにワクワク、そわそわしているのだ?」と、よくわからない気持ちになることが多々ある。

 

2017年3月11日、東京・江古田の名店「サッドカフェ」が閉店した。灯りのついたロウソクを並火けしで消すように、小声で閉店した。最後の夜もいつもと同じように、店内は暗く、料理は美味しかった。 *1

別段、サッドカフェの誰かと仲が良かったわけではない。ただ、あの店の暗さや静けさ、距離感に救われた夜がいくつもあった。沈み込むようにタリスカーを飲んでタバコを吸うのが好きだった。0時を過ぎると飲み屋の選択肢が少なくなる江古田において、落ち着いてちゃんとした酒を飲めるサッドカフェは貴重な「大正解」だった。

 

特にこれといって何もせず19時になってしまった日。レコード屋で時間を潰し、近所に住んでいる友だちと駅前で待ち合わせをする。とんでもなく酒の濃い串焼き屋で腹を満たして、日付が変わったころに歩きだす。曲がり角から顔を出し、開いているシャッターに安心し、黒いドアを右手で引く。サッドカフェがあったころ、夜はさらりと軽やかで、木綿が飛ぶようにふわふわしていた。

 

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さよなら、サッドカフェ。

 

The Sad Cafe

The Sad Cafe

 

 

blog.mediumbuddha.com

*1:

閉店に関する事前のアナウンスなどは一切なく、最終営業日の22時にお店のTwitterで告知されたのみだった。「閉店だからと言ってバタバタしたくなかった」とのこと。

-ねこのうんこ

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  1. eko より:

    さよなら、サッドカフェ。行ったことは無いけれど。
    今回もシビれる文章ありがとうございます。
    私が出版社の編集とかやってたら「小説書いてみませんか」とそそのかしたいところです!

  2. puredata0 より:

    ekoさんありがとうございます!何かを言っているようで何も言ってない駄エッセイ集出したいですね〜!温泉旅館に缶詰になってさぎょうしたいです!

  3. freeways65 より:

    北海道在住の者です。27年前、カミサンと初めてデートした店であり、思い出がいっぱい詰まっています。先日、練馬の義母の三回忌で上京したのですが、帰る間際、羽田に向かう電車の中で「サッドカフェ、まだやってるかな?今度来たら行ってみようね。」と話していました。検索したところ、貴ブログにて閉店を知りました。とても寂しいです。終わり方がサッドカフェらしく、グッときました。思い出は思い出のまま。歳を重ねると別れが増えます。思い出を大切にします。さよなら、そしてありがとう、サッドカフェ。

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