マラケシュの日本人宿「Riad House13」や、モロッコ各都市で泊まった宿について
2012/02/11 – Marrakech, Morocco
【2012年2月12日為替レート】1 MAD = 9.20185 JPY
モロッコでのあれこれについて書く前に、モロッコの宿「リヤド」や「ダル」、宿泊した宿について書いておく。
古くからの屋敷に宿泊できる「リヤド」「ダル」
Booking.comでモロッコの宿泊先を探すと、だいたい「リヤド(Riad) ●●●」や「ダル(Dar) ●●●」という名前のゲストハウスが出てくる。たまに「Riad Dar ●●●」みたいな合わせ技もあったり。
リヤドは「中庭付きの屋敷」、ダルは「家」という意味で、モロッコの古い邸宅を改築したりして泊まれるようにした施設のこと。言ってみれば、モロッコ流のゲストハウスだ。ただし、ひとくちに「リヤド」や「ダル」といっても値段によって設備やランクが全く異なるので、事前によく調べておく必要がある。一般的には、ダルよりリヤドのほうがグレードが高いらしいが、自分は値段・質ともにどっちも変わらないように思えた。
モロッコに来たのなら、泊まるのはリヤドがオススメだ。開放的な中庭は気分がいいし、古くからあるトラディショナルな屋敷に泊まれるのはとても素敵。ただし、メディナ(旧市街)の路地にあることがほとんどなので、帰り道で迷ったりすることもある。必死で広場から宿までの道順を憶えるのも、モロッコならではの楽しみ方だ。1軒のリヤドには5つくらいの部屋があり、そのうちのひとつをドミトリーにしている所も多い。また、もともとが屋敷だったため、シャワー・トイレが共同の場合もある。
この記事では、自分が泊まったモロッコのリアドやホテルについて紹介しようと思う。
マラケシュの日本人宿「Riad House13」
メディナにあるゲストハウス
マラケシュでは、メディナにある「Riad House13(リアド・ハウスじゅうさん)」に泊まった。日本人女性がモロッコ人男性と経営しているゲストハウスで、ドミトリーに泊まれば値段もそこまで高くない。ジャマエルフナ広場からは、歩いて15分ほどだ。
どこの国でも、宿の人に情報を聞くと、本やネットでちまちま調べるより膨大な量の活きた情報が手に入る。Riad House13も例外ではなく、こちらに宿泊すると手書きのメディナのマップをもらえる。メディナは迷路すぎてGoogle mapsがあてにならないので、これがとても便利なのである。
また、マラケシュ近郊の街の観光についてもスタッフに聞くと、知っている範囲で詳しく教えてくれる。今回の旅では、日帰りでエッサウィラに行くプランを提案してもらった。
朝食と、オプションのアルコール飲料
宿泊費には朝食代が含まれており、朝起きて中庭に行くとスタッフが食事を用意してくれる。メインは甘めのホブス(モロッコパン)とオリーブオイルやジャム。付け合せにチーズ、ゆで卵、シナモンのかかったフレッシュなオレンジだ。これに加えて、ジャマエルフナの屋台でオレンジジュースを飲むのがマラケシュ滞在中のルーティンだった。
また、ビールや軽いおつまみも買うことができる。メディナではなかなかアルコール飲料が手に入らないので、寝酒はRiad House13に戻ってから買うのも1つの手段だ。
大満足の「サハラ砂漠3泊4日ツアー」
Riad House13の男性スタッフ、アリさんはサハラ砂漠の出身。彼のファミリーの家や、砂漠のど真ん中に泊まることができるサハラ砂漠ツアーは、とてもエキサイティングで思い出深い4日間だった。
マラケシュには砂漠ツアーをセッティングする業者がいくつもあるが、行き帰りのバスや宿泊まで完全サポートしてくれるRiad House13のツアーは、自分としてはとても満足度が高い。次に行くときも、第一候補として検討するだろう。
ごきげんなペットたち
Riad House13は、犬、猫、鳥とたくさんの動物たちが迎えてくれるゲストハウスでもある。みんな人慣れしていて、異国で歩き疲れた体と、商売人と熾烈な価格交渉をしてうらぶれた気持ちを癒やしてくれる。
セクシーな猫。
2階の鳥かごに興味しんしん。
後先考えずに登って降りられなくなるおてんばさん。
屋上の犬もとても人なつっこい。初対面でも「あそッ、ッソァ、アアッ!遊んでェーーーーッ!」と飛びついてくる。
フランス人夫妻経営の、フェズ「Riad Dar Skalli」
フェズでは、「Riad Dar Skalli」に泊まった。フェズ・エル・バリのブー・ジュルード門から、歩いて10分という立地である。
こちらはフランス人夫妻が経営しており、旦那さんは英語がそこまで得意ではないが、いろいろと親切にしてくれるジェントルマンだ。
奥さんは流暢な英語を話す、オープンマインドな人。屋上で休んでいると奥さんが登ってきて、Riad Dar Skalliから見える観光名所をいろいろと教えてくれた。
この宿では、リヤドならではの吹き抜けの中庭で朝食をとることができる。今回の旅ではここの中庭がいちばん心地よかった。
部屋はベッドやシーツカバー、装飾品もシンプルながらセンスの良いものばかりで、とっても素敵。
シャウエンの丘の上にある「Casa Del Rio」
シャウエンで泊まったのは、丘の上にあるロッジホテル「Casa Del Rio」。街自体が小さいということもあるが、旧市街にあるメインの広場から歩いて5分というグッドロケーション。
チェックイン時に書類に漢字でサインをすると、「ワオ!KANJIだ、オリエンタルだね!今日はいいものが見られたよ!」なんて話しかけくる、気さくなスタッフが運営している。「君らのアラブ語のほうがオリエンタルだって!」と言って笑い合うと、すっかりシャウエンが好きになってしまった。
装飾も青を基調としており、とてもキュートだ。「青の街 シャウエン」を、ここでも感じることができる。
トイレやシャワールームまで真っ青である。
マリファナ売買の多いシェフシャウエンという土地柄、Casa Del Rioの回りにも何人か売人がいるが、彼らはそこまでしつこくない。顧客がたくさんいるシャウエンであるから、わざわざ買わない人間を引き込む必要もないのだろう。
都会のビジネスホテル「Hôtel les Saisons」
カサブランカで泊まったのは、「Hôtel les Saisons」。翌日の飛行機が早かったため、空港へのアクセスだけで決めた宿である。カサポート駅までは徒歩5分。また、ハッサン2世モスクまでタクシーで10分ほどの場所にある。
久しぶりにパリッパリのベッドを見ると、ついつい飛び込んでしまう。部屋も広くて、なんだか落ち着かない。
ここはいわゆるビジネスホテルという感じのところなので、バックパッカーまるだしのシャツにサンダルという感じの服装で行くと、ロビーで浮いてしまう。気にしなければどうということはないが、フロントのお姉さんもバッチリメイクでジョーク1つ言わないので、なんとなくバツが悪い。
ここまで読んでくれたあなたが、素敵な宿に出会えますように。
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