鶏むね肉の低温調理によろしく

エッセイいにゃもとさん

鶏むね肉を大量に買って、低温調理するのにハマっている。

ざっと表面だけ焼き目をつけて、フライパンにフタをして余熱で火を通したり、沸騰したお湯のなかに突っ込んで火を止めて放置したりする。今までササミやむね肉を調理するたび、固くなったりパサついたりでなかなか困っていたが、この方法で調理すると柔らかくジューシーな肉が安く食える。とても嬉しい。

むかしから、賞味期限とか気にせず生きてきた。この調理法、気を抜くと火の通りが甘いときがあるかもしれないし、そういうのを一週間くらい冷蔵庫で放置して再加熱せず食べてる。いつか地獄を見るかもしれない。ああ!26歳にして無様にリビングでのたうち回るわたくし!

「いつか地獄を見るぞ」って、「言ったもの勝ちワード」だから好きじゃない。最後まで地獄を見ない人は少ないじゃないか。地獄をみた後が大事なんじゃないの!だいたい、いつかっていつなのさ!「いつか飲みに行こうよ」って言ったやつと飲みに行ったことなんか一回もねぇぞ!ぶうぶう。

そういう、誰かに文句をいいたくなった夜に、鶏むね肉をじっくりと低温調理して「まあ、おいしいからいいか」と一息ついて日々を暮らしています。あなたもなるべく、やすらかに。

この記事を書いた人
七里ガ浜で笑う筆者

Mediumbuddha

1989年、北海道札幌市生まれのインディ音楽ナイスガイ。

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2018年11月30日エッセイいにゃもとさん