「Vフォー・ヴェンデッタ」がド直球かつロマンチックだった

映画


シルバーウィーク最終日の夜、微妙に暇ができたので今さらながら「Vフォー・ヴェンデッタ」を観た。ド直球かつロマンチックな映画でなかなか良かったので、ネタバレ有りで書く。

ド直球のストーリーとキャラクター

こういう、わかりやすいディストピアが舞台の映画、久しぶりに見たかも。

諸々そぎ落として言ってしまえば「監視社会・独裁政治・言論統制のイギリスで、謎の男”V”が悪漢をぶっ殺しつつ民衆を扇動し、自由を取り戻す!」というド直球ストーリーで、なおかつ各々のキャラクターが最後まで第一印象通りの動きをするんだけど、それがとても良かった。脇道にそれることがなかったので気持ちよかった。

なんとなく、全編通して舞台劇っぽさを感じたんだけど、なんでだろう。”V”のしゃべり方が芝居がかっているからだろうか。

“V”さんかっこ良すぎです

ヴォイラ!

冒頭の”V”のスピーチ。路地裏で悪漢に襲われる美女を助け、名乗り口上…っていう、ダサダサなシチュエーションが最高だった。「V」単語の連続も、緩急・抑揚、声のトーンまで完ぺき。途中で笑っちゃうところの仕草もとてもかわいい。間違いなく”V”さん萌えの映画。俺にも目玉焼き作ってくれーーーーー!!!!!!!!!!!!!

“V”の正体や過去が謎のままなのも素晴らしい。そこについて語りだしちゃうと、ツッコミどころや共感できない部分が出てきたりするもんなぁ。最後までミステリアスでチャーミングな男だった。

“V”さん、藤田和日郎の漫画に出てきそう

異形の者が岩窟王から引用したり、芝居がかったセリフを吐くのはまるで藤田和日郎の漫画みたいだな!と思った。からくりサーカスのオートマータとか、黒博物館の幽霊とか。



黒博物館 ゴースト アンド レディ 上 (モーニング KC)

コミック版も読みたい

映画もかなり面白かったが、原作であるコミック版は必読らしい。図書館で借りてこよう!


V フォー・ヴェンデッタ (SHOPRO WORLD COMICS)

この記事を書いた人
七里ガ浜で笑う筆者

Mediumbuddha

1989年、北海道札幌市生まれのインディ音楽ナイスガイ。

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2018年11月5日映画