【サンプル音源あり】DIY ・ 低予算でバンドのレコーディングをする④【ドラムレコーディング】

作曲・レコーディングtaicoto orient, ドラムレコーディング

セルフレコーディング、今回はドラム録り。タイムスケジュールや、録音後の音について。

使用機材と、実際の出音

マイキング場所 × 本数(マイク型番)

バスドラ × 1(型式不明・バスドラ用コンデンサーマイク)

エフェクト無しだとあまり迫力がない。

スネア表 × 1(型式不明・ダイナミックマイク)

スネア表面。じつは表だけだとあんまりスネアらしい音にならない。これに気づくのにかなり年数かかった…

スネア裏 × 1(SHURE SM57)

スネア裏、スナッピーを狙ったサウンド。パーカッシブではないが、全体になじませた時にスネアを上手く浮かせる効果がある。はず。

オーバーヘッドLR × 2(SHURE SM57)

位相の問題だろうか、ちょっと気持ち悪いサウンドになってしまっている。

ハイハット × 1(SHURE BETA SM57)

ハイハット。あんまりうまく録れた気がしないなぁ‥

フロアタム × 1(SHURE SM58)

パーカッションでもタムを重ねる予定だが、こちらはオーソドックスにかなり近づけて近接効果ねらいつつの音。

ハイタム × 1(SHURE SM58)

タムだけの箇所が少なすぎて、音源が一瞬で終わってしまうが、まあまあ鳴っている。

ドラムセット全体 × エフェクト処理

少しオーバーヘッドの音が大きいが、バシャバシャシンバルがなる感じも気持ちいい。EQやゲートで各マイクの帯域を分離させたり「カブり」を減少させ、コンプとリミッターをかけて音圧を上げている。

オーディオインターフェース

今回は18chインプット・20chアウトプットのものを、リハスタで借りて使用。実際はマイクインプット8ch分のみ使った。

2in2outしか知らなかった頃、8chインプットを初めて自分のPCで扱った時は震えた。8トラックに同時録音、後で好きなだけエフェクトを掛けたりエディットできるのだ。「俺は、プロになれる!」と思った。なれなかった。でも、人様に聞かせる音源ぐらいは作れるようになった。手の届く近未来だ。

タイムスケジュール

19:30 スタジオ集合

コンビニに買い出しに行ったり、スタジオスタッフと話したりしながら、時間まで待つ。

20:00 スタジオ入り・セッティング(50分)

普通のリハスタなので、ドラム自体はスタジオ内に置いてある。ガイドトラックをスピーカーで流し聴きしながら、ドラマーにセッティングをさせる。

同時進行でこちらはPCを立ち上げ、マイク・スタンド・ケーブルを準備。ドラマーのセッティングが終わりかけたら、大体の位置にマイクとスタンドを立てる。ケーブルは、どのチャンネルにどの位置のマイクが刺さっているか確認しながらインターフェースへ挿入する。あとで確認するのは非常に面倒くさいので!

それぞれのチャンネルをDAWのトラックに割り当てて、ピークを超えないようにゲインを設定したら、ガイドトラックを流して試しに叩いてもらう。

20:50 1曲目レコーディング開始(50分)

セッティングが終わったら叩き始めてもらう。細かいところはあとで修正するとして、とにかく楽しみながら叩いてもらうことを意識した。

21:40 2曲目レコーディング開始(50分)

レコーディングにも慣れているドラマーなので、ポンポン進む。いくつかのテイクを残しておきながら、サクサク2曲目へ。

22:30 1曲目を再度レコーディング(20分)

「身体があったまってきたし、ノッてきたからもう一回さっきの曲やりたいっす」ということで、1曲目を再度レコーディング。プレイもバッチリで良いものが録れた。

22:50 片付け開始

スタジオスタッフに聞いたところ、自分たちの後には誰も入っていないとの事だったので、ゆっくりと片付け。

23:05 撤収

撤収。

ロビーで簡単にミックスダウンし、mp3にしてDropboxでバンドメンバーと共有。帰り道に今日のレコーディング音源聴くの、幸せっすね! 

レコーディングにおける最重要ポイントはドラム

ダイナミクスや曲の表情がガラリと変わる

バンドのレコーディングにおいて、ドラムのレコーディングはもっとも重要だ。ドラムの音色は、曲の印象を決めてしまう。ドラム良ければすべて良しだ。

マイクを立てる位置や、録音後の処理でガラリと表情が変わるのがドラムレコーディングだ。それに、どのくらい生っぽさを活かすか・どのくらいコンプをかけるかで曲のダイナミクスが決まったりする。ココらへんも非常に楽しい!今回は、8本もマイクを使える贅沢レコーディングなのだが、あまり綺麗すぎるサウンドは好きじゃないから、荒々しいミックスにしたい。

どんなふうにマイクを立てるのか

自分は基本的に、使える本数に応じて下記の順番にマイキングしていく。

  1. オーバーヘッド
  2. バスドラ
  3. スネア(裏)
  4. ハイハット
  5. フロアタム
  6. ハイタム
  7. スネア(表)

あとは、どんな種類のマイクを使うかとか、どのくらい太鼓に近づけるか、表から録るか裏から録るか、など色々あるが、考えすぎるとドツボにはまるので、気にせずガンガンやってくのが好きです。ある程度はスタジオで働いた経験や、学生時代にレコーディングの経験を積んだことで、勘が働くようになっているので、「だいたいこんな感じかな」でやっても悪い感じにはならない。

今回のレコーディングでは8本のマイクでレコーディングするが、5本くらいでも十分録れるはず。

今後の流れ

ドラムパートはもうすべて録り終えたので、あとはタイムストレッチや切り貼りなどの波形編集でズレたところのみ修正し、ベースやパーカッションを重ねていく。ここからのエディット作業やイコライジングが、めんどくさくて楽しい部分なんだよな!!!!!!!!!!!

できあがったのがコチラ

できあがったのがコチラ!聞いてみてください~!(2015年8月2日追記)


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この記事を書いた人
七里ガ浜で笑う筆者

Mediumbuddha

1989年、北海道札幌市生まれのインディ音楽ナイスガイ。

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